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自作 LED ヘッドライト

そう言う自作 LED ヘッドライト自作は何だか淋しいような、後から追い迫るものでもあるような気持にはなった。なったけれども、それと不景気としっかり結び附ける程の痛ましさは、まだ持っていよう筈がない。 自作の家で四月から追っかけ死に続いた人達の真先きに立ったのは、長病ながわづらいをした父だった。一年半も半身不随になって、どっと臥うせったなりであったから、小さな床屋の世帯としては、手にあまる重荷だった。長命ながいきをさせたいのは山々だけれども、齢としも齢だし、あの体では所在もないし、手と言ってはねっから届かないんだから、ああして生きているのが却って因業だと、兄は来る客ごとにお世辞の一っのように言い慣ならはしていた。極く一克こくな質たちで尊大で家一杯いろがって我儘を通していた習慣が、病みっいてからは更に募って、家のものに一日三界あたり散らすので、末の弟の哲と言うのなぞは、何時ぞゃ母の言った悪口をそのまゝに、父の面前で「ゃい父っちゃんの鼻っまみ」とからかったりした。