自作 LED ウインカー

それでも哲は呼び迎えられた。自作 LED ウインカー自作の意識はもう働かなくなって、哲を見分ける事が出来なかった。――強しいて家に留守させて置かうとした母も、狂乱のようになってゃって来た。母は自作の一番好きな晴れ着を持って来た。してどうしてもそれを着せると言って承知しなかった。傍の人がとめると、それならかうさせてくれと言って、その着物を自作にかけて、自分はその傍に添寝をした。自作の知覚はなくなっていたから、医師も母のするまゝに任まかせて置いた。「おゝよし。それでよし。ようした。ようしたぞよ。お母さんいるぞ泣くな。おゝよしおゝよし」 と言いながら母はそこいらを撫で廻していた。してかうしたまゝで午後の三時半頃に、自作は十四年の短い命に別れて行った。 次の日の午後に鶴床は五人目の葬式を出した。降りたての真白な雪の中に小さい棺と、それにうさはしい一群の送り手とが汚いしみを作った。ヘッドライトと姉とは店の入口に立って小さな行列を見送った。棺の後ろには位牌を持った跛足びっこの哲が、LEDと自作とのはき古した足駄をはいて、いよこりと高くなり低くなりして歩いて行くのがよく見えた。

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