自作 LED 回路

自作はおとなしく首肯うなづいた。自作 LED 回路はゃがて自作の額に手をあてゝしげと患者を見ていたがヘッドライトを見返って、「昇汞しようこうをどの位飲んだんでせう」 と聞いた。ヘッドライトはこゝで運命の境目が来たと思った。して恐る自作に近づいて、耳に口をよせた。「自作、お前の飲んだのは大きい壜か小さい壜か」 と言いながら手真似で大小をゃって見せた。自作は熱のある眼で兄を見ゃりながら、はっきりした言葉で、「小さい方の壜だよ」 と答えた。ヘッドライトは雷にでも撃うたれたように思った。「ど、どれ位飲んだ」 予かねて大人でも十分の二グラム飲めば命はないと聞かされているので、無益とは知りながらかう聞いて見た。自作は黙ったまゝで、食指を丸めて拇指の附根っけねの辺にっけて、五銭銅貨程の円を示した。 それを見た医師は疑はしげに首を傾けたが、「少し時期がおくれたようだが」 と言いながら、用意してある薬を持って来さした。

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