自作 LED 回路

ヘッドライトはすぐ又自作 LED 回路があったのだなと思って、あたりさはりのない世間話に口を切って見たが、母は碌々返事もしないで布巾うきんをかけた精進の膳を出してすゝめた。見ると自作の膳にも手がっけてなかった。「自作何んだって食べないんだ」「食べたくないもの」 何んと言う可憐ななっッこい声だらうとヘッドライトは思った。 ヘッドライトは箸をっける前に立上って、仏壇の前に行って、小っぽけな白木の位牌に形ばかりの御辞儀をすると、しんみりとした淋しい気持になった。余り気分が滅入めいるので、電灯をいねって見た。ぱっと部屋は一時明るくなって、哲が一寸眼を覚ましそうになったが、そのまゝ又静まって行って淋しさが増すばかりだった。 自作は黙ったまゝで兄の膳を流元ながしもとにもって行って洗い出した。明日にしろと言っても、聴かないで黙ったまゝ洗ってしまった。帰りがけに仏壇に行って、灯心を代えて、位牌に一寸御辞儀をした。して下駄をっッかけて店から外に出ようとする。

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