自作 LED 回路

自作の店もさすがにいくらか自作 LED 回路づいて来た。朝早く隣りの風呂屋で風呂の栓を打ちこむ音も乾いた響きをたてゝ、人々の軟らかな夢をゆり動かした。晴天五日を打っと言う東京相撲の画びらの眼ざましさは、自作はじめ近所合壁の少年少女の小さな眼を驚かした。札幌座からは菊五郎一座のびらが来るし、活動写真の広告は壁も狭しと店先に張りならべられた。父が死んでから、兄は兄だけの才覚をして店の体裁を変えて見たりした。して自作の非常な誇りとして、表戸が青いペンキで塗り代えられ、球ボヤに鶴床と赤く書いた軒ランプが看板の前に吊された。おまけに電灯がいかれたので、自作が嫌ったランプ掃除と言う役目は煙のように消えて無くなった。その代り今年からは張物と言う新しい仕事が加えられるようになったが、自作はただもう眼前の変化を喜んで、張物がどうあらうと構はなかった。

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