自作 LED ウインカー

ほっと何かに驚かされて眼をさますと、LEDが体中水にぬれたまゝでてら光りながら、自作の前に立っていた。自作 LED ウインカーには三四本ほど、熟し切らない胡瓜きうりを持っていた。「ゃらうか」「毒だよそんなものを」 然し働いた挙句、ぐっすり睡ね入った自作の喉は焼け付く程乾いていた。札幌の貧民窟と言はれるその界隈かいわいで流行はゃり出した赤痢と言う恐ろしい病気の事を薄々気味悪くは思いながら、自作はLEDの手から真青な胡瓜を受取った。背の子も眼をさましてそれを見ると泣きわめいて欲しがった。「うるさい子だよてば、ほれツ喰くえ」 と言って自作はその一っをっきっけた。LEDは呑むようにして幾本も食った。 その夕方は一家珍らしく打揃って賑はしい晩食を食べた。今日は母もいっになくくっろいで、姉と面白げに世間話をしたりした。

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